ツイッターによる
よしりん先生と中野剛志さんへの
吠えつぶやきを記録として
残すシリーズ、第3弾です。
今回は4月29日午前10時9分から、
午後12時49分まで、2時間40分にも
及んだ連投の中から、
さすがに全部載せると多すぎるので
抜粋で、解説などを挟みつつ紹介します。
まず、自分たちがいかに
財団法人改革に苦労してきたか
という話を続けてから、
唐突に矛先が中野氏に向かいます。
こういう改革をやり続けて行こうと言うのが大阪維新の会。
そしてそれを一括りにしてデフレの時代に構造改革、
既得権の破壊を叫ぶのはバカだとするのが中野剛志。
中野はこういう官僚の既得権構造を知らないのか、
それともそんなことは大したことないと考えているのか。
いずれにせよ現場を知らない。
デフレの時代に構造改革や既得権破壊を
持ち出すのは単純だ、それは90年代初頭の
新自由主義だと叫んでいれば良いのが中野の立場。
こっちは目の前の天下り団体を改革して
少しでも税を取り戻そうとする立場。
一つの団体でもとてつもない作業とエネルギーが必要だ。
そこへ、原発推進・放射線ホルミシス論者の
経済学者、池田信夫氏が入ってきて、
次のように言います。
これも初歩的な話だが、中野某のいうように
「構造改革でデフレになる」ということはありえない。
規制改革で下がるのは、ユニクロのような「相対価格」で、
これは消費者にとっていいこと。
中野剛志なんて論評の価値もない西部邁のエピゴーネン。
いまだに国家がすべてを解決すると信じている
アナクロ国粋主義だが、これが経産省の
「ターゲティング派」の本音かもしれない。
「実質所得」が下がっている原因がデフレだという
初歩的な間違い。リフレ派の頭って、みんなこの程度なのかね。
橋下市長は
「同意です」
「同じ研究室の藤井聡教授と同じく、
国家行政組織中心主義ですね」
などと返答。
次に脳科学者の茂木健一郎氏が
中野剛志さんの反TPPの本、一冊途中まで読んだけど、
やめちゃった。だって、イデオロギーで凝り固まっていて、
最初から結論があるんだもん。
あれは学問じゃなくて、何か別のものだなあ。
と入ってきて、これに橋下市長は
中々面白い論をするなと思ったんですが、批判を超えて
侮辱的な論をやってきましたので
ちょっと注意しておかないとと思いました。
と返します。
以下、茂木氏と橋下氏のやり取りが以下のように続きます。
茂木「意味のわからない天下り団体、たくさんあるよね。
それが社会の公益に資するものだったら、もちろん
存続させるべきですが、市場原理の働かない領域で
意味不明のことをやっている場合も多い。
本来はその実態を解き明かすのがジャーナリズムなんだけど。」
橋下「こう言うのを一個一個改革しなければなりません。
それを急激な改革だとか保守ではないとか、
小林よしのり、中野剛志は気楽ご気楽ですよ。」
茂木「意味不明の天下り団体が主催しているシンポジウム
なんかにいくと、いかにもこれは意味がない、
ということがよくわかります。しゃんしゃんの予定調和だし、
やってます、っていう姿勢だけ。
やる気のなさは、かつての社会主義国なみ。」
橋下「仰る通り。こういうシンポに中野剛志のような
学者が呼ばれるんですよ。」
茂木「それで、そういう団体に限って、わけのわからない、
誰も読まない報告書をもっともらしくつくっているんだよね。
いつももらうけど、すぐ捨てちゃうよ。文章が生きていないから。
ああいうのに、莫大な無駄金が使われているんでしょう。」
橋下「もうほんとその通り。こういう改革って結局僕が号令を
かけないと進まないんです。 行政組織自体では難しい。
そこに政治の役割があります。」
茂木「そういう実体験があるから、ぼくは、橋下徹さんの
言っていらっしゃること、よくわかるな。
人間はさ、市場でもまれた方が、本人たちもいきいきするよ。
もちろん、セーフティネットという「安全基地」は提供した上で、
その上でチャレンジする。そうじゃないと日本は沈む」
橋下「これは価値観ですよね。それを90年代初頭の考えだ、
保守ではない、成熟した大人の知恵じゃないと僕を呼び捨てに
しながら断じる中野剛志という若造には頭来ましてね。
若者が頑張れる世へ。日本全国でやらないと」
茂木「ぜひ! 橋下さんの登場で、やる気を出している若者、
たくさんいます。」
橋下市長、
「ツイッターって、いや凄いツールですね。
茂木さんや池田さんとは面識もないのに。
朝から勉強になりました」
と感慨に浸ります。
そして再び橋下市長の独りつぶやきに戻りますが、
政治家がエイヤーと決定を下すには、
専門家の知見が必要だという話が続いた後で、
また唐突に中野氏に矛先が向きます。
そう言う意味で中野剛志のような知見は糞の役にも立たない。
「急激な改革を断行しようとする人間は保守にとって
最も警戒すべき存在です。保守とは、簡単に言えば
成熟した大人の知恵でしょう。
世の中の酸いも甘いも知り尽くした大人が、
社会がそんなに急に良くならないことをわかりつつも・・・」だって
おいおい、お前は経済の専門家だろ。まだ経済産業省に
戻る予定じゃないのか。世の中の酸いも甘いも知り尽くしただ?
申し訳ないが手前よりも色んな経験をしてきたぜ。
「タレント弁護士としてテレビで下品な発言を繰り返し、
政治家になってからもツイッターで他人の悪口を
垂れ流しているような人間」だ?
バカやろう!そうやって一生懸命働いて納税した税金で
お前の給料を賄っていたんだろうが!
ほんとこういうバカ官僚には頭来るんでね。
税金で時間を与えられて好きな勉強をして本を出して。
もう少し厳しい人生を歩めよな。
「経産省で無駄な15年を過ごして」という
お決まりの毒舌挨拶も止めろ。
一部ネット住人には受けるのかしらんが、
多くの納税者にとっては気分が悪い。それが政治感覚だ。
手前は官僚なんだ。経産省での15年間が無駄だったら、
税金を返してから言いやがれ。
そして最後は、竹中平蔵氏をほめたたえて終わります。
景気は気。最後は心理的なもの。金融政策だけでなく、
併せて実体経済の規制改革、サビだらけの
既得権・役所天国の社会システム改革、社会保障改革、
税制改革が必要。あらゆる改革も必要で
そのベースでの金融政策だと。
僕らのような考えの連中は
高橋先生、竹中先生の論が響くのです。
竹中平蔵先生や高橋先生は、政策実現プロセスを
体験していますから。この政策実現プロセスの困難さに
ぶつかっている政治家連中は、体験に基く論が響くのでしょう。
実体験。政治の世界では、これほど頼りになる助言はありません。
にしても、橋下氏と茂木氏の会話、
私には小泉構造改革が始まった頃に
交わされた会話のデジャ・ヴュに
感じてならないんですけども。